5年後 10年後 こどもが健やかに育つ会 せんだい みやぎ |
要 請 書 仙台市長 様 要 請 事 項 仙台市のこどもたちが安心して暮らせるように情報の公開・共有、保育所や幼稚園、学校への指導をお願いいたします。 要請の主旨 3月11日、東日本大震災が起こり、たくさんの方が亡くなりました。 また、その影響で、東京電力福島第1原発事故が起き、今も予断を許さない状況です。 原子力発電所からは毎日放射能が出つづけ、海には汚染された水が流されています。 あの日から、目に見えないものが、うっすらとわたしたちを包んでいます。 余震もつづく中、風評被害も多く、こどもを持つ親御さんたちから、情報が知りたい という声が上がり始めました。こどもを持つ人だけでなく、お孫さんがいる方たちの中にも、 仙台の空気や水、土がどうなっているか、情報が知りたいと思っている人が多数いることがわかりました。 そこで、「安心して」暮らすために必要な情報を提供していただき、その情報を共有したいと思い、その旨要請いたします。 ここ仙台で、安心して子育てをつづけるためにお願いしたいと思っています。 「不安を煽る」のではなく、「安心するため」に情報を公開していただきたいということ、 知りたくない人のために、情報を知りたいと いう人が自らホームページにアクセスする方法を お願いしたいと考えています。見えないものに対して、過信することもなく、必要以上に不安に なることもないようにするためには、必要な情報を共有することが大事だと思います。 放射線の影響は、5年後、10年後にでてくるといわれています。 いまからできることを行政と住民が手を取り合ってすすめていきませんか。 以下のことをご検討いただきたいと思います。 ・仙台市における空気中の放射線量を区ごとに測定し、仙台市のホームページに掲載してください。 このとき、大人の被曝に参考にするために地表1.5メートル、子供向けに0.5メートルで測定してください。 ・各幼稚園・保育所・小中学校の給食に使用される食材の原産地を表記し、お知らせください。 また、水道水にも注意が必要な場合は、各自飲み物を持参するよう指導してください。 また被曝が積算されることから、給食と水道水摂取についての「内部被曝」を計算され、 1時間あたりのマイクロシーベルトに換算して公表してください。 それによって、保護者が上の「空気中」と合計することが出来、子供の被曝を 具体的に知ることができるからです。 ・ガイガーカウンターを幼稚園・保育所・小中学校に設置し、建物内の空気、園庭や校庭上の 放射能濃度の測定をおこなうように指導してください。特に砂場、校庭で運動などをするときに、 土煙などから被曝する量を示してください。 ・遠足や校外学習に際して、放射能を測定し、安全な場所へ引率していただくように指導してください。 特に注意を要するときには課外活動などについての具体的な被曝量を公表してください。 ・風向きを考慮し、場合によっては屋外授業を自粛または延期するように指導してください。 ・各家庭でマスクの着用や弁当の持参を取り決めた場合それを尊重していただけるよう指導してください。 ・水泳用プールに関しても、入水時には、プールの放射性物質濃度を測定してください。 ・被災の大きかった場所のこどもたちが、アスベストや放射線の被害にあわないよう確認を急いでください。 以上を仙台市に要請し、ご検討、実施していただくことを希望いたします。 検討結果を下記の連絡先までご返答ください。 同時に、仙台市教育委員会、仙台市PTA協議会宛にも送付いたします。 2011年5月17日 「5年後、10年後こどもが健やかに育つ会」仙台支部一同 |